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2016.01.23

◇三郷の歯医者便り~女医の目線 Vol-3【おじいちゃんお口臭い!口臭のはなし】

歯科医師の加藤です。今年もよろしくお願いします。
 
年末年始、家族・友人とゆっくり過ごす時間が取れた方も多いでしょう。
人とコミュニケーションをとる機会が多くなると気になる方が多いのは『口臭』。今回は口臭についてのお話です。
 
かなり前になりますが「おじいちゃんお口くさ~い!」とお孫さんが顔をそむける入れ歯洗浄剤のCMがありました。あれを見て『入れ歯は臭うんだ』と感じられた方は多いと思います。
しかし、入れ歯が原因で起こる口臭は氷山の一角なのです!
 
口臭はどんな人でも少しはあるものです。これは体臭と同じ。
においの強い食べ物を食べた後に口が臭うのも当然。これら口臭のことは『生理的口臭』と呼び、もちろん治療など全く必要ありません。
 
問題となる口臭。それが『病的口臭』です。『病』という文字がついていることから推測できるように、治療が必要な口臭です。
病的口臭も分類されます。
「胃が悪いから口が臭う」などと言われることもある通り、体内の病気(鼻やのどの病気、呼吸器系の病気、消化器系の病気、糖尿病など)が原因で口臭が起こる場合もありますが、これは1割弱。
残りの90%以上は口の中に原因があると考えられるのです。
 
口の中の原因とは何か? それは、主に虫歯と歯周病です。
虫歯というのは、虫歯菌によって歯に穴があいた状態のこと。そこに食べ物のカスがつまると、細菌が繁殖してプラーク(歯垢)となって臭いを発しそれが口臭となります。プラークというと、食べカスがたまったものと思っている人が多いのですが、じつは細菌の巣なのです。
虫歯がさらに進行すると、歯髄(しずい)の神経組織がダメージを受け、腐敗臭まで発するようになります。こうなると、かなりの悪臭がすることもあります。
 
また、歯周病で歯周ポケット(歯と歯茎の境目)にプラークがたまると、細菌によって歯肉が炎症を起こしやすくなります。すると細菌の増殖でガスが発生し、口臭の原因となります。
この状態を放置していると悪化して、出血したり、膿がたまってそれらがまた悪臭を放つことになります。それどころか、歯を支える歯根膜や骨までがダメージを受け、健康そうにみえる歯がぐらつき、とつぜん抜け落ちることさえあるのです。
ただ歯周病の初期には、虫歯のような痛みはありません。そのため気づかずにひどくなるまで放っておく人が多く、よけいに口臭の原因にもなりやすいのです。
 
これら以外の原因としては舌のよごれ(舌苔)、唾液の減少、義歯(入れ歯)の清掃不良なども。
ご自身や、周りの誰かの口臭に当てはまりそうな原因は見つかりましたか?
楽しい会話の途中に顔をそむけられるなんてことが出てくる前に、ぜひ歯科医院で虫歯や歯周病がないか確かめてみませんか?
また、はまさき歯科医院では顕微鏡を用いてお口の中の歯周病原因細菌の状態も無料で検査しています。
 
原因を突き止めて、原因を治して、自信をもってコミュニケーションをとりましょう!
歯科医師 加藤先生
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